サトウ多めはあまあまデス
 佳喜は自分の部屋でまたベッドに仰向けで腕を顔の上に乗せていた。

「ったく…あんなんでいいのかよ。」

 思いつきでやった糸電話。

 ココだって俺がやっていると分かっているはず。それなのに…。

「あんな涙流しやがって…。」

 なのに俺は…。

 つらそうに顔を歪めさせ、便箋は出さないまま日記のような物を広げ読み始めた。

 そこには「ここあちゃんに つたえたい たくさんのこと」と書かれていた。
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