サトウ多めはあまあまデス
部屋に戻ると佳喜はため息をついて椅子に腰かけた。
「あだ名…ね。」
そうつぶやいてバッグから封筒を出す。前に投函できなかった手紙。
出せる気がしなくて切手も封もしていない手紙を封筒から取り出す。
「どんな顔して出せって言うんだ…。」
開いた手紙には『だいすきって いっていますか?』の文字。
それなのに…。
泣き腫らして何か言ってしまいそうな顔をしていた心愛。
その顔を見てしまったら…。
「何やってんだよ…。俺は。」
ため息混じりにつぶやくとザザッと机の上の物を乱暴に退けて突っ伏した。
「どうして…。どうしてあの人の子どもなんだよ…。」
悲痛な声はかすれて消えかかっていて誰にも届くことはなかった。
「あだ名…ね。」
そうつぶやいてバッグから封筒を出す。前に投函できなかった手紙。
出せる気がしなくて切手も封もしていない手紙を封筒から取り出す。
「どんな顔して出せって言うんだ…。」
開いた手紙には『だいすきって いっていますか?』の文字。
それなのに…。
泣き腫らして何か言ってしまいそうな顔をしていた心愛。
その顔を見てしまったら…。
「何やってんだよ…。俺は。」
ため息混じりにつぶやくとザザッと机の上の物を乱暴に退けて突っ伏した。
「どうして…。どうしてあの人の子どもなんだよ…。」
悲痛な声はかすれて消えかかっていて誰にも届くことはなかった。