恋の神様におまかせ♪
「あなたの考えてることなんて聞かなくても分かるわよ」
お母さんが鋭い目線を向ける。
ビクッと体が震えた。
「あなたのやってることは、良いことなんかじゃない。あなたには経験がないからわからないの、色々とね」
それを聞いて、私は顔をあげる。
良いことじゃない?
どういう意味かわからなくて、お母さんの顔
を見つめて、次の言葉を待つ。
でもお母さんは大きな溜め息をついて、リビングへ戻ってしまった。
なんだよぅ……。
暫くそこに立ち尽くしていたが、私も小さく溜め息をついて、自分の部屋に入った。