恋の神様におまかせ♪
「そこでいいじゃん!バージン捨ててきなよはやみん!」
「……はっ?」
いつの間にかあだ名ができてる……。
じゃなくて、バージンを捨てる!?
どういう意味!?
「話聞いてなかったんかい。もー……、だからね?春ちゃんが言ってる場所で二人で花火見ながら初体験するの!わかった?」
「えっ……ええ、そんな勝手に……」
道島くんの笑顔を思い出してる間に、勝手に話が進んでてあせる。
は、初体験、なんて、まだ早すぎるじゃない!
まだ付き合って一週間なのに!
「初体験とまではいかなくても、キスくらいしてみたら?」
島崎さんが言った言葉に、皆が頷く。
き、キス……。
キスか……。
想像しただけで息苦しくなるのに、実際にしたら、私ほんとに死んでしまいそう。
熱くなった頬を両手で覆った。