恋の神様におまかせ♪



そろそろ花火が上がる時間だ。

振り返ると、パチッと目があった。


「……道島くん」


「ん?」


条件を、なかったことにしたい。


そう言おうとしたとき、空が一気に明るくなった。


「おぉ、すげぇ」


「わぁ……綺麗!」


彼の横に並んで、彼の手を握る。

見上げると、また目があって。


なんだか、すっごく今、キスがしたい。


見上げたまま、少し背伸びをしてみる。


身長が足りなくて、唇が当たったのは顎先だった。


でも、彼は少し頬を赤らめて、私の頬に手を当てる。


そして、ゆっくり、私の反応を見ながら、顔を近付けてくる。


目を閉じると、優しいキスを落とされた。


彼の首に腕を回すと、後頭部に手が回されて、深くて少し荒々しいキスをされた。



………気持ちいい。
















【夏休みの恋人たち/凌空×早水ver.終わり】
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