恋の神様におまかせ♪
翌日。
8月も半ばでジリジリ焼かれそうな日射しに、道端のカエルみたいに干からびてしまいそう。
私の家から隼人の家までは歩いて10分くらい。
今までは、稲穂の家に行くことがほとんどだったから、隼人の家に行ったのは片手で数えられるほどしか行ったことはない。
久し振りだから、緊張してきた。
行くって言ってないけど、大丈夫だよね?
私、彼女なんだし。
携帯をギュッと握り締めた。
***
隼人の家の前について、インターホンの前で立ち止まる。
実は、隼人の彼女になってから来るのは、今日がはじめて。
いつもは外で会うか、隼人が私の家に来てくれてたから。
やばい……手汗が。
インターホンを押す指に、無駄に力がはいる。