恋の神様におまかせ♪



「危ねぇなぁ!気を付けて………、おぉっ?」


すごい剣幕で怒鳴っていたおじさんが、近くで私を見て黙る。


下着が透けてるし、短パンで足も剥き出しだし。

しかも靴下もはかないで裸足だし。


きっと、私今から強姦されるんだ。

この気持ち悪いおじさんに。



由紀ちゃんの気持ちが、少しはわかるかな?


私は眠ってる間に見た由紀ちゃんの記憶を思い出す。





どんなに悲しかったかな。

好きな人に、乱暴されて。

愛を囁いてくれなくて、名前すら呼んでくれない。

ただ作業みたいに、揺さぶられて終わり。


……どんなに、辛かったかな。




本当に、ごめんね。











私はゆっくり目を閉じた。











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