恋の神様におまかせ♪
*8*水神蒼太
連れてこられたのは、二階建てのボロアパート。
二階の一番隅っこの部屋が、この人の家みたい。
鍵を開けて中にはいって、私を玄関で下ろした。
靴を脱いで、小さくお邪魔しますと呟いて中にはいる。
中は普通の1Kだけど、ものが少ないから広く感じた。
「そこ、座れよ」
指差された四角いテーブルの前に正座する。
彼は本がたくさん並んでる本棚の上の箱を持って、それをテーブルに置いて私の前に座った。