恋の神様におまかせ♪



私も、じっと彼の目を見つめる。


暫くの沈黙が流れて、彼は気まずそうな表情を浮かべながら、再び口を開いた。


「………何が、あったんだ?」


その問いかけに、私は目を逸らして、俯く。



正直言いたくない。


初めて会った人だし……それに、今は思い出したくない。

思い出したら、また死にたくなる。


人の家ではさすがに、そんなことはできないから。



私は黙って俯いて、話したくないっていうオーラを出す。


それを察してくれたのか、彼は手を離して私の頭に手をのせた。









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