恋の神様におまかせ♪
隼人がいる病室まで全力で走る。
部屋の番号は、307号室。
お母さんが言ってた。
エレベーターを待つのがまどろっこしくて、階段で三階まで上る。
307号室の扉の前で、大きく深呼吸をした。
ノブに震える手を添える。
でも、やっぱり怖くて、動けない。
扉を開けなきゃ、隼人に謝らなきゃ。
……でも、私の顔を見た途端、また自殺しようとしたらどうしよう。
―――大丈夫、大丈夫。
不意に、頭に響いた。
……そうだよね、大丈夫だよね。
私は頭を振って、グッと気合いを入れるために拳を握って、最後に大きく息を吸って、扉を開けた。