恋の神様におまかせ♪
「………そんなに、自分を責めなくていいのよ?私に下心があったのはホントなんだから」
彩夏ちゃんの言葉に顔をあげると、また綺麗に微笑んだ。
「隼人ね、口を開くと由紀ちゃんの話をしてたのよ」
「え……」
そうだったんだ。
隼人は、大変な状況でも私のこと、いつも考えてくれてたんだ。
胸がじんわり温かくなった。
「それで、つい意地悪しちゃったの。……ごめんね?」
意地悪、とは、私の目の前で隼人に引っ付いたことだろう。
私は首を振って、軽く微笑み返す。
彩夏ちゃんが、私の手をとって両手でにぎった。
その手を見ていると、彩夏ちゃんが悲しそうに言った。
「………隼人のこと、よろしくね」
それには、頷けなかった。
頷いていいのか、迷った。