恋の神様におまかせ♪
振り向いて、隼人を見る。
隼人は静かに寝息をたてている。
掛け布団の外に出された、点滴を繋いであるてを握る。
クーラーのせいか、ひんやりとしていた。
隼人の手を握るの、久しぶりだな。
手をにぎってるだけなのに、少しドキドキした。
「………由紀」
「えっ」
急に呼ばれたから驚いて隼人を見ると、目を開いて私を見ていた。
パッと手を離すと、その手を掴まれて引き寄せられた。
バランスを崩してしまって、ベットに手をついた。
「……由紀、やっと……やっと、掴めた」
掠れた声でそう言って、隼人は目を潤ませた。