恋の神様におまかせ♪
「……っん……んぁ………ふぁっ」
貪るようにキスをして、顔を離す。
隼人の肩に額を擦り寄せて、荒い息を整える。
―――――よかったね、由紀ちゃん。
「「……え?」」
頭に響いた声に顔をあげると、隼人も驚いたような表情を浮かべている。
もしかして……!?
私は病室を飛び出した。
廊下をキョロキョロ見渡す。
でも、その人は、何処にも見当たらなかった。
稲穂かなって、思ったんだけどな……。
私は肩を落として、再び病室に入っていった。