恋の神様におまかせ♪




窓には、昨日私が干した洗濯物が吊るしてある。


ベランダがないけど、ハンガーを引っ掛けるための穴が開いてるから、お昼間にそこに干していたんだ。

蒼太もそうしてたし、怒られたこともないから、多分この干しかたで間違ってないんだと思う。


干してある蒼太の服を、適当に選んで部屋に入れる。



蒼太、ごめんね……。


大学に行っていてここにはいない蒼太に、心のなかで謝ってから、ハンガーを外す。


濃い青地に、肩と横腹に黒の線が一本入っているだけのシンプルなTシャツに、暗い色のデニムの七分丈のジーンズを着る。

案の定ぶかぶかだから、自分のベルトをする。


蒼太が履いてたときは脛くらいだった裾は、踵で少し踏んでしまうくらいだぼたぼだ。


仕方ないので裾を折って、くるぶしくらいの長さにする。


Tシャツも、半袖のはずなのに肘に被るくらい長い。


身長20センチくらい違うもんね……。







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