恋の神様におまかせ♪




私は長すぎる袖も2、3回折って、タンスの上に無造作に置かれたオレンジのフレームの眼鏡に手を伸ばした。


かけてみると度が入ってない、伊達眼鏡だった。



蒼太って、伊達眼鏡するんだ……。


眼鏡をかけた蒼太を想像して、赤面する。


きっと、いや絶対カッコいい!



……って、妄想してる場合じゃないよ!



私は鏡で変じゃないか確認して、一応帽子も被ろうかな……って周りを見渡す。


するとベットの下に収納されていたプラスチックの容器から、黒いニット帽が覗いていた。


夏にニット帽は変かな……?


そう思ったけど、まぁいいかとまた流して、それも貸してもらうことにした。








< 222 / 301 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop