恋の神様におまかせ♪
私は長すぎる袖も2、3回折って、タンスの上に無造作に置かれたオレンジのフレームの眼鏡に手を伸ばした。
かけてみると度が入ってない、伊達眼鏡だった。
蒼太って、伊達眼鏡するんだ……。
眼鏡をかけた蒼太を想像して、赤面する。
きっと、いや絶対カッコいい!
……って、妄想してる場合じゃないよ!
私は鏡で変じゃないか確認して、一応帽子も被ろうかな……って周りを見渡す。
するとベットの下に収納されていたプラスチックの容器から、黒いニット帽が覗いていた。
夏にニット帽は変かな……?
そう思ったけど、まぁいいかとまた流して、それも貸してもらうことにした。