恋の神様におまかせ♪
暫く首を捻ったまま立ち尽くしていたけど、どれだけ悩んでいても答えは分からなかったので、取り敢えず返信することにした。
“どうした?”
ここは“俺も好き”とか返すべきなのかもしれないけど、明らかに様子がおかしいから、心配の方が先に来て。
そう送ったけど、既読はつかない。
今はなんか用事してんのかな?
画面を暗くしてポケットにスマホを戻す。
そして歩き出そうとすると、前からフラフラと足取りの覚束無い人が歩いてきた。
ヤバイ人かな……。
そう思ってすれ違おうとしたけど、ハッとしてその人の肩を掴んだ。
「まどか!?お前何してんだよ!」
「………そ、…た……」
ぼさぼさの髪に制服姿のまどかが、焦点の合わない目で俺を見つめていた。