恋の神様におまかせ♪
高校を卒業して、地元からは遠い大学に入学したから大学の近くにあるマンションに引っ越した。
潤平も同じ大学に入ったから、俺のとなりの部屋に引っ越してきた。
大学は学部も同じで、医学部だ。
潤平もまどかと俺のことがあってから、医者になるって言ってたから、二人で必死になって受験勉強に励んできた。
その甲斐あって、俺たちはかなりの難関大学に入ることができた。
この大学なら、ほぼ確実に医者になれる。
これからは今まで以上に頑張らないとな。
大学生になって、半年が過ぎた。
勉強は、俺も潤平も問題なく、友人もできた。
でも、悪夢は未だに続いている。
最近は、夢の中でまどかに会うのが辛くて、苦しくて堪らない。
触れることも、声をかけることも、近付くことすらできないから。
目が覚めると、いつも汗だくで涙を流している。
もうこんな夢を見たくなくて、夢も見れないくらいにくたくたになりたくて、いくつもバイトを掛け持ちした。
大学が終わってから夜中になるまで働いた。
毎日家に帰ったときにはもう夜ご飯を食べる元気もないくらい疲れはてて、床に転がって寝落ちするような日々が続いた。
流石の潤平も心配して、苦手な料理をして夜食を差し入れてくれるくらいだった。
なのに。
まどかは毎日俺の夢に現れた。