恋の神様におまかせ♪
「なぁ、服、買いに行かね?」
洗い物を終わらせて手を拭いていると、後ろから蒼太が言った。
振り返ると、蒼太は窓の外で風に揺れている洗濯物を見つめていた。
「バイトは?」
「……休む」
「えっ!」
視線を窓に向けたままそんなことを言うので、少し驚いてしまった。
今まで体調悪くても絶対休むなんて言わなかったのに!
「……ってか、辞める。辞めて、もうちょい楽なバイト探す」
「え、ええっ!?」
ど、どうしたの蒼太!
私は蒼太の言動に困惑して、蒼太の隣に膝をついた。
「蒼太、どうしたの?」
綺麗な横顔に問いかけると、蒼太は優しい笑みを浮かべて振り返った。
「もう、疲れる必要なくなったからさ」
それだけ言うと、未だ理解が追いついていない私の頭をクシャッと撫でた。