恋の神様におまかせ♪
「…………、」
蒼太に引かれるまま入った服屋さんで、蒼太が選んだ服を着て試着室を出ると、何故か蒼太は目を見開いたまま動かなくなってしまった。
それどころか、私を見た人達もじっと私を見て視線を逸らさない。
な、なんで……?そんなに変なの?
薄いピンクの、膝上の長さのワンピースに、白い7部丈のカーディガンを羽織っただけの、シンプルだけど可愛らしい服装。
私の普段着ていたものとは少し違う、妖精みたいな格好だ。
こんな可愛い服、私なんかには似合わないよね。
「……か、」
「……え?何?」
固まっていた蒼太が、やっと何かを言ったけど、聞き取れなくて聞き返す。
すると蒼太は目元を右手で覆って、俯きながらボソッと呟いた。
「……可愛すぎんだけど」