恋の神様におまかせ♪




それから、蒼太はアクセサリーショップでお揃いのシルバーのブレスレットを買ってくれて、フードコートでクレープも買ってくれた。

私はイチゴのクレープで、蒼太はチョコバナナ。

蒼太は意外と甘党みたい。


「美味しいね!」


そう言って笑いかけると、蒼太はちょっと呆れたように笑って、私の口元を親指で拭った。

離れていった指には、生クリームが付いていた。

とってくれたことにお礼を言おうと口を開いたけど、言葉を発する前に喉がつっかえてしまった。


蒼太は、私の口から拭ったクリームを、ペロリと舐めとったのだ。


びっくりして、口をあんぐりと開いた間抜けな顔のまま固まってしまった。


「ははっ!変な顔だな」


可笑しそうにそう笑う蒼太に釣られて、渇いた笑い声を上げた。










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