恋の神様におまかせ♪
電車を降りて、暫く歩いたあと、私たちはとある山の麓で止まった。
これからこの山を登るらしい。
……冗談でしょ!?
私は驚愕のあまり口をあんぐりと開けたまま閉じられなくなった。
それは皆も同じみたいで、さっきまでの騒がしさが嘘みたいに静まり返ってる。
(せっかくの楽しい遠足で何故登山!?)
皆同じことを考えていたと思う。
そんな空気なんて気にもしないで、むしろ愉快そうに微笑みながら説明をする先生。
鬼ですね。
私は小さくため息をついた。