恋の神様におまかせ♪




「お、真っ赤になったぞ」


小さい方の先輩が楽しそうに笑いながら言う。


全然楽しくない!
死んじゃうよぉ!


でも自分から離れるのはもったいない気がして動けない。


私はどうすれば……!?


「あっはっは!かわいーなぁ」


「不覚にもときめいちった……」


体を離して先輩が頬を赤らめる。

その顔が可愛くて、思わずこっちまでときめいてしまった。




それが1か月前。

それからと言うもの、私はずっと先輩のことが頭から離れなくて。

先輩の方も、この日からすれ違うと必ず声をかけてもらえるようになった。

私も最近、先輩になら顔はちゃんと見られないけど、会話はできるようになった。

稲穂ちゃんもそれとなく協力してくれて、すっごく仲良くなれた気がする。


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