恋の神様におまかせ♪



10分くらいたった頃、ついに限界が来た。

頭が痛くなってきて目眩がして、立っていられなくて座り込む。

稲穂ちゃんが心配して声をかけてくれたけど、頭を振ることしかできない。


すると突然、




「春代ちゃん、大丈夫?」


聞き慣れた声が聞こえて、肩に手を当てられる。

心臓が煩いくらい脈打った。

緊張のせいで吐きそう……。


「先生、俺が見てるんで先に行ってください。後から追いかけます」



え!?

私は思わず顔をあげた。

だって、俺が見てるって、それって私が治るまで二人っきりってこと!?

先生はあっさり了承しちゃって、皆先に行ってしまう。

先輩って信頼されてるんだね……。



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