恋の神様におまかせ♪



皆の足音が聞こえなくなったとき、先輩が背中をさすって、もう一度大丈夫?って聞いてくれた。

頷いたけど、正直全然大丈夫じゃない。

体は重くて、まだくらくらする。

体調は最悪なのに、先輩が近すぎる場所にいて、心臓も痛くなってきた。


呼吸も苦しいし……って、あれ……?


ほ、本当に苦しい……!?

い、息が、うまくできない!


「春代ちゃん!?過呼吸!?」


先輩の言葉に答えることもできない。


これが過呼吸なんだ……。

袋なんて持ってないし……どうしよう。

意識が朦朧としてきた。


私死ぬのかなぁ……。



そう思ったとき、体を引き寄せられて、顔を無理矢理上を向かされた。


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