恋の神様におまかせ♪
「これを解いてみて」
参考書の最初の方に載ってる問題を指差す。
俺はシャーペンを握り直して、指定された問題を解く。
おっ、これなら以外と……。
さっきまでの問題は、なんか暗号みたいだったけど、今解いてる問題は、なんとなく分かる……気がする。
「多分できた!」
「……うん、そうね。良かった………」
油良がホッと息を吐いた。
「これが分かるなら、ギリギリなんとかなりそうね」
「マジ!?」
「“ギリギリ”ね」
嬉しくてテンションが上がったのに、ギリギリを強調してくるから、またテンションが下がった。
そんな強調しなくて良くね……?
ちょっと傷ついた。