恋の神様におまかせ♪
土日だから席はほとんど埋まっていたけど、なんとか二人ぶん確保して座る。
油良の鞄を机に置く。
「じゃあ、さっそく始めましょう」
「うす。お願いします」
油良にペコッと頭を下げると、小さく笑って「こちらこそ」って返された。
ふと時計を見ると、いつの間にか時刻は17時前。
外はオレンジ色になっていた。
昼飯食ってねぇ……。
「油良ぁ……腹ヘラねぇ?」
「そうね……えっ!もう17時!?」
時計を見て驚く油良。
油良も気付いてなかったんだな。
油良と勉強してたら時間が過ぎるのが以上に早い。
そんだけ集中してるってことか?
「これで切り上げましょうか」
油良が伸びをしながら言う。
俺も腰を捻ったり首を回したりしながら「そうだな……」と答える。
骨バキバキいってる……折れてんのか?