冷徹部長の愛情表現は甘すぎなんです!
ただ見ていただけ!と、恥ずかしくなっていると由佐さんはクスクス笑った。
今の絶対、面白がっていたんだ……!
顔を赤くしながらムッとしていると彼はわたしの髪をさらっと撫でて、目を細める。その優しい指先に、ときめいた。
からかわれたのに、こうして触れられると好きって気持ちが溢れてくる。今までもたくさんドキドキしたけど、気持ちを知った今はすごく特別感あるの。
「実はわたし……出会った日から由佐さんのこと気になっていたんです。出会ったばかりの人と夜を過ごしたのもはじめてだったし、もう一度会いたいって思っていたけど……由佐さんの態度が悔しかったから、ムキになって好きになるわけがないって言いました」
あの時のことを正直に話すと、彼は口もとを緩めて意地悪な顔になった。
「インパクトあったよ。再会したとき君に冷たいことを言ったのは悪かった。営業課の人手不足で一番忙しくしていたときだったから、言い寄られたりするような面倒なことは嫌だったんだ。でも、君の強気な態度を見て“そこまで言うのなら”と思った。あのまま君が泣いて帰っていたりしたら、それっきりだったかもしれないな」
咄嗟に言い返そうと強がったわたしの判断のおかげで、こうして隣にいるのかと考えると、過去の自分がムキになってくれてよかった、なんて思う。
今の絶対、面白がっていたんだ……!
顔を赤くしながらムッとしていると彼はわたしの髪をさらっと撫でて、目を細める。その優しい指先に、ときめいた。
からかわれたのに、こうして触れられると好きって気持ちが溢れてくる。今までもたくさんドキドキしたけど、気持ちを知った今はすごく特別感あるの。
「実はわたし……出会った日から由佐さんのこと気になっていたんです。出会ったばかりの人と夜を過ごしたのもはじめてだったし、もう一度会いたいって思っていたけど……由佐さんの態度が悔しかったから、ムキになって好きになるわけがないって言いました」
あの時のことを正直に話すと、彼は口もとを緩めて意地悪な顔になった。
「インパクトあったよ。再会したとき君に冷たいことを言ったのは悪かった。営業課の人手不足で一番忙しくしていたときだったから、言い寄られたりするような面倒なことは嫌だったんだ。でも、君の強気な態度を見て“そこまで言うのなら”と思った。あのまま君が泣いて帰っていたりしたら、それっきりだったかもしれないな」
咄嗟に言い返そうと強がったわたしの判断のおかげで、こうして隣にいるのかと考えると、過去の自分がムキになってくれてよかった、なんて思う。