冷徹部長の愛情表現は甘すぎなんです!
「なぁ……俺、君のことを抱きたくて部屋に連れてきたんだけど」
唇が離れると、由佐さんが熱っぽく見つめながらそう言ってきて、キスでぼうっとしているわたしは、返事の代わりに彼の首に腕を回して抱きついた。そして少しだけ体を離し、キスの余韻で涙目のようになって頬は赤く火照っている状態で彼を見つめる。
由佐さんに触れてほしいって思っていること、伝わるだろうか。
「……君はそうやって俺のことを煽るんだな」
感心したような声をだしたあとふっと笑った由佐さんは、わたしに立ち上がるよう促して手を引きながら寝室へと向かう。
ベッドに寝かされて彼が覆いかぶさってくると、いっきに緊張感が高まった。
「二度目なのに、恥ずかしいのか?」
「……だ、だって、お互い好きって想い合いながらするのは、はじめてだし……」
わたしのシャツのボタンを外していく彼から、真っ赤になっている顔をそらしながらそう言ったわたしの首筋に、由佐さんは唇を寄せた。
「そうだな。俺も、そのうち君を気遣う余裕がなくなるかもしれない」
肌にかかった息にまで体が震えたわたしに、彼はからかうような視線を向けてくる。
そんな由佐さんに対抗したくなったのは最初だけで、気づいたら彼の腕の中で甘い声をだしていた。
「紘奈……」
夢中になっているときに呼ばれた自分の名前が、すごく特別なものに思えた。胸の奥から嬉しさが込み上げてきて、想いを言葉にしたくなる。
「由佐さん……好き……」
俺もだ、という掠れた声を聞いたあと微笑み合ってキスをし、幸せな気持ちに浸りながら夜を過ごした。
唇が離れると、由佐さんが熱っぽく見つめながらそう言ってきて、キスでぼうっとしているわたしは、返事の代わりに彼の首に腕を回して抱きついた。そして少しだけ体を離し、キスの余韻で涙目のようになって頬は赤く火照っている状態で彼を見つめる。
由佐さんに触れてほしいって思っていること、伝わるだろうか。
「……君はそうやって俺のことを煽るんだな」
感心したような声をだしたあとふっと笑った由佐さんは、わたしに立ち上がるよう促して手を引きながら寝室へと向かう。
ベッドに寝かされて彼が覆いかぶさってくると、いっきに緊張感が高まった。
「二度目なのに、恥ずかしいのか?」
「……だ、だって、お互い好きって想い合いながらするのは、はじめてだし……」
わたしのシャツのボタンを外していく彼から、真っ赤になっている顔をそらしながらそう言ったわたしの首筋に、由佐さんは唇を寄せた。
「そうだな。俺も、そのうち君を気遣う余裕がなくなるかもしれない」
肌にかかった息にまで体が震えたわたしに、彼はからかうような視線を向けてくる。
そんな由佐さんに対抗したくなったのは最初だけで、気づいたら彼の腕の中で甘い声をだしていた。
「紘奈……」
夢中になっているときに呼ばれた自分の名前が、すごく特別なものに思えた。胸の奥から嬉しさが込み上げてきて、想いを言葉にしたくなる。
「由佐さん……好き……」
俺もだ、という掠れた声を聞いたあと微笑み合ってキスをし、幸せな気持ちに浸りながら夜を過ごした。