冷徹部長の愛情表現は甘すぎなんです!
なんだか想像できる。うっとうしそうな顔して、好意を持っている女性に辛辣なことを言う彼の姿が。
「でも、親しくしていた二つ上の女の先輩は他の女の子たちとは違う扱いだったな。よく笑い合って話していたよ。その人と俺たちスポーツサークルで仲良くなって、サバサバしていて由佐にも媚びない人だったから、女友達みたいな感覚だったのかも」
「……由佐さんが笑い合って話すなんてこと、あったんですね」
「女の子と一緒になって笑う由佐、貴重だよな。けど、恋愛対象っていう感じではなかったなぁ。紘奈ちゃんのことを見ているような目は、していなかったから」
それって、どういう意味……? ニコニコしている三坂さんに尋ねようとしたとき、
「ただいま」
由佐さんが電話から戻ってきて、彼の声に驚いたわたしは飛び上がりそうになった。
心臓に悪い!という顔で振り返ったわたしに、由佐さんはどうしたのかと首をかしげる。
「今ね、大学時代の由佐の話をしていたんだよ」
「ちょっ、三坂さん……!」
知りたがって聞いてしまった自分が恥ずかしいから黙っていてほしかったのに、なんで言っちゃうの!と、楽しそうにばらした三坂さんを見る。
「俺のいないときに俺の話をするなよ」
「す、すみません」
不機嫌そうな由佐さんに窘められるわたしを、やはり三坂さんは面白そうに笑っていた。絶対、わざとだ……!
「でも、親しくしていた二つ上の女の先輩は他の女の子たちとは違う扱いだったな。よく笑い合って話していたよ。その人と俺たちスポーツサークルで仲良くなって、サバサバしていて由佐にも媚びない人だったから、女友達みたいな感覚だったのかも」
「……由佐さんが笑い合って話すなんてこと、あったんですね」
「女の子と一緒になって笑う由佐、貴重だよな。けど、恋愛対象っていう感じではなかったなぁ。紘奈ちゃんのことを見ているような目は、していなかったから」
それって、どういう意味……? ニコニコしている三坂さんに尋ねようとしたとき、
「ただいま」
由佐さんが電話から戻ってきて、彼の声に驚いたわたしは飛び上がりそうになった。
心臓に悪い!という顔で振り返ったわたしに、由佐さんはどうしたのかと首をかしげる。
「今ね、大学時代の由佐の話をしていたんだよ」
「ちょっ、三坂さん……!」
知りたがって聞いてしまった自分が恥ずかしいから黙っていてほしかったのに、なんで言っちゃうの!と、楽しそうにばらした三坂さんを見る。
「俺のいないときに俺の話をするなよ」
「す、すみません」
不機嫌そうな由佐さんに窘められるわたしを、やはり三坂さんは面白そうに笑っていた。絶対、わざとだ……!