冷徹部長の愛情表現は甘すぎなんです!
わたしだって、由佐さんのことが好き。でも、美人で仕事面でも負けているだろう香弥さん相手に“同じ人が好き”と言う度胸がない。
なにも言えないまま、香弥さんが「……そろそろ仕事に戻らないと。それじゃあ、失礼します」と頭を軽く下げて去っていく姿を、わたしは目で追っているだけだった。
由佐さんと気まずい状態だって香弥さんは言っていたけれど、わだかまりのようなものが解けて、あんなに綺麗な人が自分のことを好きって由佐さんが知ったら、好きになっちゃうんじゃないかな。
だって男の人は美人に弱いでしょう。
そう思うと、胸の奥がズキズキと痛んでどうしようもなかった。
香弥さんの気持ちを知ってから、ずっと焦りが消えなくなってしまった。
由佐さんは普段通りで、仕事中は業務的な会話がほとんど。日曜日のことに触れるような会話はしていないし、仕事に集中しているという感じだ。
わたしも集中するようにしているけれど、心の中では日曜日のキスのこと、香弥さんのこと、いろいろ考えてしまって苦しい。
由佐さんはわたしのことをどう思っているんだろう?
そんな会話をする機会はないし、あったとしても聞く勇気がでるだろうか……。
数日思い悩んで、自分のもやついた気持ちを和らげることができたらと考えたわたしは、三坂さんのお店に行ってみることにした。
ひとりで入るにはかなりドキドキするお店だけれど、香弥さんと親しげだった三坂さんなら由佐さんとのことでなにか知っているかもしれない。
なにも言えないまま、香弥さんが「……そろそろ仕事に戻らないと。それじゃあ、失礼します」と頭を軽く下げて去っていく姿を、わたしは目で追っているだけだった。
由佐さんと気まずい状態だって香弥さんは言っていたけれど、わだかまりのようなものが解けて、あんなに綺麗な人が自分のことを好きって由佐さんが知ったら、好きになっちゃうんじゃないかな。
だって男の人は美人に弱いでしょう。
そう思うと、胸の奥がズキズキと痛んでどうしようもなかった。
香弥さんの気持ちを知ってから、ずっと焦りが消えなくなってしまった。
由佐さんは普段通りで、仕事中は業務的な会話がほとんど。日曜日のことに触れるような会話はしていないし、仕事に集中しているという感じだ。
わたしも集中するようにしているけれど、心の中では日曜日のキスのこと、香弥さんのこと、いろいろ考えてしまって苦しい。
由佐さんはわたしのことをどう思っているんだろう?
そんな会話をする機会はないし、あったとしても聞く勇気がでるだろうか……。
数日思い悩んで、自分のもやついた気持ちを和らげることができたらと考えたわたしは、三坂さんのお店に行ってみることにした。
ひとりで入るにはかなりドキドキするお店だけれど、香弥さんと親しげだった三坂さんなら由佐さんとのことでなにか知っているかもしれない。