冷徹部長の愛情表現は甘すぎなんです!
あれこれ詮索するのはいけないと思いつつも、どうしても気になったわたしは、仕事終わりにお店へ向かった。
「いらっしゃいませ」と、三坂さんではない、容姿の整った男性店員が近寄ってきて、さすが、女性客たちが店員を目当てにやってくるだけあるなと思う。
「あ、あの……オーナーの三坂さんはいらっしゃいますか?」
「すみません、オーナーはまだ来ていないんです。もう少ししたら来ると思うんですが……」
「そですか……。じゃあ、店内で待っていてもいいですか?」
「はい、どうぞ」
微笑んだ男性店員に、ちょうど空いていたカウンター近くのテーブル席へと案内してもらい、ドリンクを頼んだ。
お店に来てまで由佐さんと香弥さんのことを聞くなんて、おかしいかな……。
自分の行動が三坂さんに対して申し訳ない気がする。
そんなことを思いながらもじっと三坂さんを席で待っていて、二十分くらいしたとき店内に聞いたことのある声が響いた。
「純くん、まだ来ていないの?」
振り向いて出入口を見たとき、わたしは目を見開いて固まる。そこにいたのはスーツ姿の香弥さんと……由佐さんだった。
ふたりでお店に来たの……?
「あれ……?」
胸に鋭い痛みを感じながらふたりの姿を凝視していると、香弥さんがわたしの存在に気づいた。声をだした彼女の見ている方向を追うようにして、由佐さんもわたしを見つける。
「いらっしゃいませ」と、三坂さんではない、容姿の整った男性店員が近寄ってきて、さすが、女性客たちが店員を目当てにやってくるだけあるなと思う。
「あ、あの……オーナーの三坂さんはいらっしゃいますか?」
「すみません、オーナーはまだ来ていないんです。もう少ししたら来ると思うんですが……」
「そですか……。じゃあ、店内で待っていてもいいですか?」
「はい、どうぞ」
微笑んだ男性店員に、ちょうど空いていたカウンター近くのテーブル席へと案内してもらい、ドリンクを頼んだ。
お店に来てまで由佐さんと香弥さんのことを聞くなんて、おかしいかな……。
自分の行動が三坂さんに対して申し訳ない気がする。
そんなことを思いながらもじっと三坂さんを席で待っていて、二十分くらいしたとき店内に聞いたことのある声が響いた。
「純くん、まだ来ていないの?」
振り向いて出入口を見たとき、わたしは目を見開いて固まる。そこにいたのはスーツ姿の香弥さんと……由佐さんだった。
ふたりでお店に来たの……?
「あれ……?」
胸に鋭い痛みを感じながらふたりの姿を凝視していると、香弥さんがわたしの存在に気づいた。声をだした彼女の見ている方向を追うようにして、由佐さんもわたしを見つける。