【未完】入江くんは優しくない。
教えてください、入江くん
ヤバい。
ひっじょーにヤバいです。
私、市井凛子には只今、人生における避けてはぜっったい通れない試練が立ち塞がっております。
「全教科30点以下のやつは再テストな。
それで点数悪かったやつは夏休み2週間、みっちり補習だから覚悟しとけー」
なんとっ!2週間もですか!
なんてこったい。
そうなのです。
赤点、とっちゃったんですよ私。
ああ、もうだめだ終わった…。
机に突っ伏する私の元に、涼しい顔をしたあっこちゃんがやってきた。
「その様子じゃ、今回終わったらしいね。お疲れさん」
「もっと労っておくれ、愛しのマイフレンド」
「え、やだ。てか気持ちわる」
「ひどいっ、あっこちゃん!そういう貴方は……」
「うん、余裕」
「でっすよねぇー」