【未完】入江くんは優しくない。
「高校1年、青春という夏の1ページ目だよ!!
そんな大事な時期を勉強なんかに取られてどうするんですかい!!最悪だよ!」
「じゃあ再テストパスすればいいんじゃない」
冷静な一言にも動じませんよ私は!
そう、何故なら……
「これから勉強して通るだけの力量が私にはないんですっ!!」
「おお、言い切った」
ええ、ええ。言い切ってみせますよ。
どれだけ白い目で見られようとも私は屈しはしません!!
真顔で送られる拍手にえっへんと胸を張る。
……けども、すぐまたしぼむ。
おおう、どうしたものか。
と、頭を悩ませる私を見ていたあっこちゃんから提案が。
「なら、入江くんに教えてもらえば?」
「……へ?」
目をパチクリさせる私。