【未完】入江くんは優しくない。
思い立ったら何とやらとかいうことわざに則って、あっこちゃんから助言を受けたその日に即行動しました。
当然、眉間にしわを寄せている入江くん。
先生の前だから表には出ていないけど、裏では『頭イカれてんなよこいつ』とか思っているに違いない。
と、どう切り抜けるか模索してるであろう入江くんにかかったのは、神の声。
「入江、そいつに教えてやれ。もう本当面倒だ」
せ、先生っ……!!
あしらわれただけだと気付かないおバカな私は、先生に感謝し尽くしても仕切れないほどの熱い視線を向ける。
こ、これは流石の入江くんもっ……
「……分かりましたから先生、続けてください」
了承せざるをえない!!
ああ、私もう……天にも昇れる気持ちですっ!!
スキップしながら自分の席に戻る私は忘れていた。
入江くんという恐ろしい存在を。
——結果…