【未完】入江くんは優しくない。
「あんな暴挙に出るなんて、俺が断れないの分かってやったよね。
バカなお前に思いつくとか思ってないから。で、誰の入れ知恵?」
帰宅後、仁王立ちした入江くんの前で土下座させられておりました。
うん、そうだった!
そりゃこうなるよね。
やっちゃったよ凛子、てへ☆
なーんてふわふわした私の思考なんて当然……
「答えないとどうなるか分かってる?」
「ヒィっ……!!」
地を這いずるが如く、低い声で脅しをかけてくる入江くんの前では数秒と保ちませんでした。
こ、怖いっす!!
「い、いいいいえっ!
全部私が企てました、はい!どうぞ煮るなり焼くなりしてくださいぃいいっ!!」
親友を売れようもんなら、とっくに見放されているだろう私。
絶対!口が裂けても申しません!
ああ、今日が私の命日かも……。