【未完】入江くんは優しくない。



ぷりぷりしながら、すすったカフェラテを受け皿に戻すと、入れ違いに向かいから伸びてくる手。



……ん?手?


持ち上げられるカップの行く末を見送る。




「って、あああっ!!」


「うっわ、あま。砂糖。カフェラテをここまで珍妙なものにできる奴はそうそういない」


「何すんのさっ!!ってなに、珍妙!?褒めてるんすか貶してんすか、どっち!?」


「貶してる」


「正直なお言葉ありがとうございました!わたくしとっても傷付きましたよ!!」


「それは良かった」


「うっわ、ひどっ!!」



もうほんっとに正直すぎて泣けてくる!!


怒です私、おこですよ!


なーんてむくれる私を、入江くんはなおも叩き落とす。



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