【未完】入江くんは優しくない。
「女の子の分まで払ってくれるなんて、入江くんにも立場があったんだね!」
「寝言は寝て言え。割り勘に決まってる。当然後で請求するから、利子つけて」
「ですよね、あはは!ちなみに利子はおいくらで?」
「馬鹿なお前に分かりやすく説明すると、明日には支出の5倍に膨れ上がってる」
「それ不自然!!」
って、それじゃあ私はいくら払えば良いんすか!?
「えーと、代金(税込)×5だから、うーんと……ってそうじゃない!!
今すぐ返すんでどうかお許しおおっ!!」
ああああ、テンパってなにも考えられない…‥っ!!
計算を捨てて、慌ててカバンから財布を取り出そうとする私に入江くんは一言。
「いらない」
「はっ!?いや今返さないと私の少ないお小遣いが飛ぶ!」
それを知って突っぱねようなんてっ……!
なんて鬼畜!悪魔!