慰めのDISCO
「目移りするわけないでしょ」
「でも、お前はまだ―――」
「まだ、なに?」
「お前はこっちにいない」
私はその時の燐の顔を忘れられないだろうと思った。
寂し気で、苦し気で、それなのに笑っていた。
「こっち?」
燐は私の服を捲り上げると、胸に顔を埋めた。
私から声が漏れると、燐も服を脱いで、私の服を乱暴に脱がした。
「り、ん―――」
「お前も堕ちてこい。ここまで一緒に―――それで一緒に―――」
地獄を見よう、と耳もとで燐が言った。
燐は地獄にいるの?
何をみてるの?
燐がいるところは辛いところなの?
私は快楽に溺れて、何も言葉に出来なかった。