慰めのDISCO
「安心しろよ。何もしねーから」
私を抱きしめて、後頭部に手を回して、優しく撫でる。
燐はすごく優しい。
「燐…」
「ん?」
「私、燐がいないとだめになるかもしれない」
燐は重いって思うかもしれない。
だけど、それが正直な気持ち。
今までなんで一人で生きてこれたのか、分からないくらい。
だけど、燐の言葉は予想に反したものだった。
「あんま可愛いこと言うなよ」
「可愛い?」
燐は私の耳たぶを触った。くすぐったくて、少し動くけど、燐は笑うだけ。
「こっちはいろいろと余裕無いんだって」
「燐はいつも余裕じゃん。私、私だけ今日だって、ヤキモチとかやくし……」
燐は少し驚いた顔をしたけど、私は止まらなかった。
「女はいつも長風呂だって。燐にとって初めてじゃないのは分かってるけど、それでも、私はやっぱり嫌だーーーーっん」
最後まで言い終える前に、燐にキスされた。
どちらのものか分からない吐息が漏れ出す。
「ごめん。お前の格好見て、照れ隠しで言ったんだ。別に深い意味はなかった」
「格好?」
「なんでスエットあんのに、下履かねーの?誘ってるとしか思えないんだけど」
燐の手が私の太ももをヤワヤワと撫でた。
次第に内側へ入り込む手に思わず、声が出る。