慰めのDISCO
燐も高校は中退したらしい。
親は離婚して母親に着いていって、今は一人暮らし。
「仕事は?何してるの?」
「まあ、仲間と客商売。大したモノは売ってねえけど。お前よりかは金持ち」
お腹にパンチを食らわせると、結構入ったらしい。煙のせいもあってか、むせかえっていた。
二人で抱きあって寝ると、いつもよりぐっすり眠れた。
起きたのは昼過ぎ。
冷蔵庫にあった、残り物でおかずを作ると
燐は思った以上に喜んでくれた。
「お前、こんなの作れるんだ。すげえ旨い」
「そんな、残り物で大げさ」
私はそう言って笑ったけど、本当はすごく喜んでくれて嬉しかった。
今日のバイトは夕方からで、もうここを出なくちゃいけない時間だった。