慰めのDISCO
「ごめん、バイトだから。もう行くね」
私の言葉に、燐は少し寂しそうに見えたけど、近くまで送ってくれた。
「お前、携帯持ってないもんなあ。何時に終わんの?その時間にここ来るから」
「いいよ、そんなの」
「口答えすんな」
ムニュっと頬っぺたをつままれて、燐のあの余裕の笑顔が見えた。
「ほら、何時?」
「く、9時」
燐は9時にまた来るらしい。
それに私が無事にバイト先に入れるかが心配なのか、私が店に入るとこを見届けてから帰っていった。