慰めのDISCO
「あー、そう。ごめんね、ありがとう」
私と燐と修斗。
三人の間になぜか微妙な空気が流れている。
燐は私の腰を一度も離そうとせず、ずっと黙ったままで表情からは感情が読み取れない。
「用はそれだけ、かな?」
無言を打ち破ったのはうっすら笑みを浮かべた燐。
「はい。呼び止めてすみませんでした」
修斗と燐はじっと見つめあっている。
睨み合っているようにも見えるけど…………
「いくぞ、ルウ」
燐は私の腰を強引に引き寄せて、歩き出した。
「じゃ、じゃあまた!」
私は慌てて修斗にそう言った。
帰り道、燐はずっと無言だった。
顔は無表情だし、少し怖い。