慰めのDISCO
玄関を開けたとたん、なだれ込むように倒れた。
「なあ、あいつ何なの?」
暗くて、燐の表情は見えないけど
低い声で怒ってるのはよく伝わってきた。
「何でもないよ!バイトの同僚なの!本当にただそれだけで!」
「お前には俺だけだよなあ?そうだろ?」
「うん。燐だけだよ。ずっと燐だけ」
私がそう言うと、燐はぎゅっと私を抱きしめた。
「怖い思いさせてごめん。不安なんだよ、お前がどっか行きそうでさ」
いつも俺様で自信たっぷりの燐の声は
ユラユラ揺れてるみたいだった。
「大丈夫だよ。私はずっと燐といるよ」
私の言葉に安心したのか、私を起こすと
一緒にお風呂に入った。