慰めのDISCO
「なに?」
燐の声は怒ってない、けど
いつもより低い。
「何もないなら……」
私は立ち上がりかけた燐の首に腕を回した。
「燐。私は絶対どこにも行かないよ」
燐を置いてきぼりになんてしないよ。
「私がここを出てくって言ったのは、何でも燐に頼りすぎてるって思ったからで、別にこの関係を終わりにしようと思ったわけじゃないの。燐とずっと一緒にいるよ、絶対どこにもいかない」
「ルウ……」
「大丈夫、燐には私、私には燐しかいないから」
浮気も出来ないんだよ、って腕を離して、私が笑ったら、燐は泣いていた。