慰めのDISCO





「んーっ」


燐が伸びをして、私を見た。



私は慌てて、手首から視線を外した。





「そんなとこで寝たら、風邪引くよ」




「ルウか」





燐は私の手を引っ張って、私を抱き締めた。




「嫌な夢見た」



「嫌な夢?」



「ルウが俺の前から消える夢。俺がどれだけ何言っても、ルウはもう戻ってこない。それどころか俺を拒絶した」



「大丈夫だよ。私はここにいるし、居なくならない」




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