慰めのDISCO



燐の規則正しい心臓の音が聞こえて、安心する。


ここに存在して、生きてるんだって、実感する。




「燐、どこにも行かないよね」



「行くわけないだろ」





そうだよ、燐は絶対どこへも行かない。

私を放って、どこかに行くとか、もう会えなくなるとか、そんなこと、絶対にない。



「私がおばあちゃんになっても、傍にいる?」

「うん、いる」


燐はきっと何も分からないまま、私の意味不明な問いに答えてくれている。
安心をくれる。




< 98 / 101 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop