気づけばあなたに

「おはよーっ！凛々音！
今日のブラウス可愛い色だねー」
同期で親友の京香が後ろから私に追いつく。
「…おはよ。京香。」

あいつの後ろ姿を目で追いながら、京香におはようと言う。

「あーらー！恋する凛々音ちゃん。
好きよねえ。彼が。うふ。」

京香は、ぱっちりお目々の美人で、性格がサバサバとした姉御肌。
年上から年下までから人気がある。

私のモジモジした、笹崎 怜への想いも当然把握していて、そっと見守ってくれている。時には勇気付けてくれたり、時にはしょぼくれた私の話を、飲み放題のお店で聞いてくれることまある。