花が咲く日まで

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「おはよう!菊地くん!」


教室に入ると先に菊地くんは来ていた。


「...はよ」


とだけ返事をしてすぐに机に顔を伏せる。


「今日も放課後行っていいかな?」

「は?」


顔を少しあげ迷惑そうな顔をする。


「ダメって言われても行くからね」


あたしはそれだけ言って自分の席へいく。


「愛音ほんとに懲りてないのね」


希望が苦笑い。


「愛音ちゃんいったいどうしたの!?」


クラスの女の子たちがあたしにいろいろ聞きにくる。


「なんもないよ」

「えー、でも菊地くんに話しかけるなんて」

「興味が、湧いたの」


それだけ言っておく。



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