幼なじみに腐女子がバレました
第1章 発覚
シンデレラに白雪姫。幼い頃に読んだ物語には、いつも王子様が現れて主人公と結ばれる。
小さい頃は恋に憧れてた。
いつかは自分にも素敵な王子様が現れて、幸せな恋をするんだと、思い込んでいた。
それが大きな間違いだと気づいたのは小学生の時。
クラスにカッコイイ男の子がいない訳じゃなかったけど、ピン!とくるような人もいなくて……。
運命の人を探しているうちに、私はいつの間にか6年生になっていた。
その時私は初めて恋をした!
相手は同じクラスの男の子。バスケクラブに所属してて、クラスのムードメーカー的存在。
思いきってバレンタインに呼び出して告白したけど、返ってきた返事は……
「やだ。お前みたいな奴と付き合う奴一生いねーだろ。」
なーんて、ボロっクソなものだった。
まぁその件に関してはとっくに吹っ切れているし、むしろあの時フラれてなかったら今の幸せな生活はなかったからフラれて良かったんだけどね。
それでも、当時はショックで顔も見れなかった。
そんなこんなしてるうちに、私は中学生へ……。