愛すべき彼氏は浮気性
私は先輩の教室の前でただ、その光景を見ていた。
先輩、私の存在さえも気付いてもくれない...
そんな悲しさから逃げるように自分の教室へ戻って行った
美結「これ、どうしよ…」
美結の手には、綺麗にラッピングされたクッキーがあった。先程の調理実習で作ったのだ。
甘い物が嫌いな先輩でも食べれるように甘さ控えめに作ったのに...
私が告白した諒先輩は、学校でも有名な遊び人だった。
好きになった理由は、笑顔だった。入学式で先輩の笑顔を見て、一瞬目で好きになった。委員会で隣の席になって、話をしていくうちに、先輩のことをたくさん知れた。